テキストサイズ

ふたりれず

第1章 つながりたい二人

私たちは手をつないで寮に帰った。

寮のエントランスには人がいるので入る前に手を放す。

二人の部屋に着くとすぐに腕を絡めた。

私たちはこの寮のルームメイトとして知り合った。

すぐに意気投合した二人はよくじゃれあっていたが、だんだん互いに抱いている、友達に抱く感情とは違う何かに気がつき始めていた。

あるとき、パジャマ姿でふざけあっていたら、たまたま私の手がるみの胸をつかんでしまった

「ひゃっ!」

悲鳴を上げて赤くなるるみを見て、何か抑えられないものがこみ上げてくるのを感じた。

おそるおそるもう一方の手で反対側の胸を触る。

抵抗は無かった。私を見つめるるみの目は、何かを期待しているようでもあった。

もう一歩、先へ進むためのきっかけみたいなものを。

わたしはゆっくりと顔を近づけ、るみに口づけをした。

るみはそれを受け入れ、そしてゆっくりと私の口に舌を入れてきた。

そこから先はあっという間に進んでいった。

服を脱ぎ捨て、互いに愛をささやきながら全身を舐めあい体を絡め合い、秘部を重ね合わせ、茂みをこすり合い、快楽の叫びでハーモニーを奏で、何度も体を痙攣させて失神し、シーツをびしょ濡れにし、異臭で部屋を充満させ、気がつけば朝になっていた。

その日は休日だったので、一日中抱き合いながら寝ていた。

声が外に漏れていたか心配だったが、防音はしっかりしているらしく、後日隣の人にうるさくなかったか聞いてみたが、まったく何も聞こえなかったらしい。

それからの私たちは、互いにのめりこんでいった。

私たちは、一時でも長く、つながりあっていたかった。

風呂はもちろん一緒に入るし、ご飯のときはテーブルで向かい合いながら足を絡める。

さすがにトイレは一緒じゃないが、ときどき一緒に入り、排泄物の臭いに興奮してそのまま便座の上でエッチすることもある。

寝る前は、かなりの頻度でエッチする。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ