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ふたりれず

第2章 池の中の二人

二人が手を取り合いながらたどり着いた先は、美しい噴水であった。

三段の大理石の石段の上に、円錐形の吹き出し口がついているシンプルな形状だが、それがかえって近代的な雰囲気を出していた。

深夜体である今は、水が止められている。

「ちょっと待ってて」

ミミは手に持っていた小さな手提げ袋から鍵を取り出し、噴水の近くに並ぶ石碑のひとつに近づいた。

その石碑には鍵穴のついた扉があった。

ミミが鍵穴に鍵を差込み、扉を開けると、大きな蛇口があった。

ミミは力をこめて蛇口を回す。

すると、噴水がうごきだした。

上品に吹き上げる水は、満月の光を反射させてきらめき、大理石の石段をつややかに濡らしていった。


「おまたせ」

ミミは荷物を石碑の傍らにおいてモモに歩み寄り、再び彼女の手をとった。

「キレイ・・・」

モモはうっとりとした表情で噴水を眺めている。

モモも昼間の噴水は幾度となく見ているが、夜の噴水は、なんともいえない神秘的な雰囲気を出していた。

ミミはそんなモモの表情をうっとり眺めていた。

その視線に気づいたモモが不意にミミのほうに体を向けたとき、いつのまにかそそり立っていたふたりの乳首同士が軽く触れ合った。

「あんっ!」

二人は同時に声を上げ、ガクッとよろめいた。互いの体をつかみ、なんとか支えあった。

互いの太ももが触れ合い、二チャッとした感触が伝わる。

二人は太ももをより密着させあう。


太ももの間でニチャニチャニチャと粘液が音を立てる。

粘液が、ミミの足先まで垂れてきた。

ミミは、粘液のまとわりついた足先をモモの足先に絡めた。

モモの足先も、粘液で濡れていた。

二人は抱きしめあいながら、片足の5本の指を絡ませ合っていった。

二人は激しく口付けし、舌を絡ませる。

やがて二人の口角からよだれが滴り落ち、密着した乳房の間に流れ込む。

二人の体中から汗が噴出し、互いのふ太ももに刺激され続けている性器からは液体がとめどなくあふれ出す。

やがて二人の体が小刻みに痙攣し、どちらからともなく体を離した。

二人の体にまとわりついた様々な液体が、月の光を乱反射させている。

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