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少女おなにー

第4章 ナルシスト少女

玄関に置いてある大きな鏡の中には一糸まとわぬ自分がいる。

象牙のように白く滑らかな肌はピンク色に上気している。

見つめあう二人は互いに吸い込まれてしまいそう。

鼻から空気を吸い込むと、陰部から微かに香りが漂ってくるのが分かった。

いやらしい匂いに、頭がクラッとなる。

吐息が、だんだん荒っぽくなってくる。

鼓動が早くなり、体の表面から、ジワリと汗がにじみでる。

プツプツと玉のような汗が、ところどころで光を反射する。

キレイ。

ああ、あなたを愛したい。

よつんばいになり、鏡の中の自分にキスをする。

ひやりとした金属の感触。

触れられそうで触れられない二人。

鏡の中の自分が切なそうな表情をする。

きっと私も同じ表情をしているのだろう。

あぐらをかいて、下を見る。自分の足の裏が見える。

先端とかかとがほんのりピンクに染まっている。

片足の、微かについた汚れを払い、両手で持ち上げ、顔に近づける。

鼻先を足の裏につけ、においを嗅いでみる。

決していいにおいではないけど、なぜかくせになるにおい。

頭の中に電流が流れ、あそこがキューーーンとなり、粘っこい液体が溢れ出す。

わたしはたまらず、足の指先を口に含んだ。

「あ・・・はんっ・・・」

吐息を漏らしながら、指先に舌を絡ませていく。

あそこからあふれた蜜は、床に小さな水溜りをつくっていた。

私は口から足を離した。よだれでびちょびちょになった足を、水溜りにつけ、ゆっくりとかきまわした。

そして、蜜をたっぷりからませた足を、ふたたび口の中に入れる。

「はあぁぁん・・・」

苦い味とつんとした匂いが口の中いっぱいに広がる。

私は激しい速度で足指を口に出し入れした。

ジュボッ、ジボッ、ジュボッ・・・

口角や足先から床によだれが滴り落ちる。

あそこからはこぽこぽと蜜があふれ出る。

ぼんやりとした思考の中、玄関のチャイムの音を聞く。

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