テキストサイズ

あなたのそばで笑っていたい

第12章 新生活のスタート

『わぁ~!!これ全部おさむ兄が作ったの?』


綺麗に盛りつけされた彩りの良いサラダに、
スパイシーな薫りのチキン、
カットされたガーリックステーキ…それから何のフライだろ?タルタルソースが添えられてる、
ケーキも2つ…
テーブルに豪華に並べられてる。


『いくつかはデパ地下で買ったけど、料理は好きで実家でもやってたから…


それに、今日はえみが家で食事する最初の日だからさ。


朝はえみが作ってくれただろ?』


お兄ちゃんの瞳が優しい…。


優しくて低い男らしい声…


優しい笑顔…


私こんなに幸せで良いのかな。


(おさむ兄は仕事いった後なのに…
こんなにご馳走を用意してくれて…
凄く大事に思われてる…
こんなこと今まで…)


嬉しくて嬉しくて自然と涙が流れる。


『誕生日だってこんなことなかった…

おさむ兄…ありがとう。』


笑顔でお兄ちゃんを見る。


『えみの笑った顔。オレ、本当に好きだよ。
これから楽しい生活にしていこうな。』


そう言うと、お兄ちゃんは私の頭をくしゃくしゃにして笑った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ