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あなたのそばで笑っていたい

第12章 新生活のスタート

電車からお兄ちゃんに帰宅の目安時間をメールした。


東京の駅に到着してからスーパーで買い出しをして、マンションに到着する。


(買い物してたからちょっと予定より過ぎちゃってるけど…7時前までには着いた。)


《ガチャ…》


『おさむ兄、ただいま~。』


玄関を閉めているとリビングのドアを開けたお兄ちゃんが笑顔で迎えてくれた。


『おかえりぃ。』


(また胸キュンスマイルだぁ…。)


『んっ!何か美味しそうなにおいがする!!』


『あぁ。夕飯作った。』


『へぇ、料理もできちゃうんだ~楽しみ!』


私はキッチンへ行って、買ってきた物を冷蔵庫へ入れる。


『買ってきてくれたのか?いいのに。』


『そうも行かないよぉ。ここに居候させてもらってるんだもん。』


私は片づけ終わってから、バッグからお財布を出して…
お兄ちゃんから渡されたお金を出した。


『これでもバイト代貯めてたんだ。
だから、お金は良いよ。』


お兄ちゃんはリビングのテーブルから何かを持ってきた。


『はい。
これえみに。』


名前入りのSuicaだった。


『オレは保護者で親代わり。
えみはまだ子供。
子供は遠慮したり顔色伺ったりしなくて良いんだよ。
お金のことひっくるめてここで一緒に暮らそうと決めたんだから。
お金はとっときな。なっ。』


頭をポンポンとされて『さっ、手を洗って着替えてこい。夕飯冷める(笑)』
そう言って、食器を出し始めた。


『……。』


こんな風にされたことないから、
どうしたら良いかわからなかった。


けど、ここは…


『お兄ちゃんありがとう…。』


そう言って、お金とSuicaを受け取った。

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