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あなたのそばで笑っていたい

第13章 進路

(進路なんて…あまり深く考えてなかった。


あの家をどうやったら出られるか…それが一番だったから…。


でも、今はおさむ兄に救ってもらった。


寮のある場所にしろ…自分のやりたいこと、しっかり考えなきゃ…。)


朝食をすませお弁当を持って一緒に玄関に向かう。


『えみが弁当作ってくれたから、朝から楽しみができたよ。


またメールするけど、仕事終わりが早かったら一緒に夕飯食べよう。
遅かったら先に食べて。』


『うん。』



一緒に玄関を出てエレベーターに乗って、マンションを出て…


(何だか凄く不思議だな。
まだ実感がわかない。)


『えみ。行ってらっしゃい。』


『行ってきます(笑)おさむ兄も行ってらっしゃい。』


『行ってきます。』


私は軽くお兄ちゃんに手を振り駅に向かって歩く。


お兄ちゃんがとっても優しくて…心が満たされてく。


ちゃんとした家で、私にお兄ちゃんがいたら…こんな感じの毎日だったのかな。


学校へ行くのも家に帰るのも、今はとても楽しみ!


私は自然と笑顔のまま駅に向かった。

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