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あなたのそばで笑っていたい

第13章 進路

高校の最寄り駅に到着し、改札をでたところにけんとが立っているのが見えた。


『けんと。』


『おっ♪やっと来た。おはよ。』


いつもなら照れ臭そうにしてるけんとが、何だか今日は違う。


『おはよう。待っててくれたの?』


『ん。昨日くらいに来るかなって思って。
おまえに早く会いたかったし。』


(いつもよりストレートでこっちが照れるよ…。)


けんとは少しかがんで私に顔を近づけ、顔を傾けると更に近づけ…
唇と唇が5センチ位のところで、私の左耳に顔を寄せた。


『照れたの?顔赤い。』


耳元で囁く。


『ちょっちょっと。朝からからかわないでよ!』


顔を赤くしながら学校へと向かって歩き出した。


『えみごめん。待ってよ。』


(顔が熱い。
私…今、期待したのかな…。


けんとにキスされるかと思ったよ。)

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