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あなたのそばで笑っていたい

第14章 きっかけ

『今日はお仕事中おじゃましてしまいすみませんでした。』


蛯原さん、柳原さん、山本さんに挨拶する。


『社会科見学だよ。オレが呼んだんだし。


みんな、これからえみが来ることもあると思うしよろしくね。』


『えみちゃん、俺に会いにまた来てよ。』


山本さんに肩をちょんちょんとされる。


『だから、えみに触るなよ。』


柳原さんが山本さんを見て


『えみちゃん、ゆうすけくんいつもこうだからごめんねぇ。』


笑ってる。


『変なこと言うなよ。こういうこと言うのえみちゃんにだけだろ~。』


なんか楽しそう。


『えみちゃん。また来てね。』


蛯原さんも優しい笑顔を向けてくれた。


『はぃ。それじゃあ。』


『えみっ。帰りに連絡するから。遅くなるようなら早めにメールするよ。』


『何ですか~その新婚さんみたいな会話ぁ~。』


柳原さんが怪しげな視線を送る。


『あはは。内緒。』


おさむ兄も笑ってる。


お辞儀をしてお店を後にする。


蛯原さんの視線を感じたけど…気がつかないふりをして、そのまま帰った。

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