テキストサイズ

あなたのそばで笑っていたい

第14章 きっかけ

月曜日になり、駅でけんとと一緒になり学校に向かう。


私は休み時間にヨッシーに相談したいことで頭がいっぱいだった。


午前中の授業を終え、あやとあやめとランチを食べてから、足早にヨッシーのいる進路指導室へ向かった。


《コンコン…》


『どうぞ。』


ドアを開けて入ると…


『ヨッシーどうもありがとう!』


『またねぇ~♪』


数人の女の子が私にもお辞儀をして出ていった。


(2年生かな?)


『おう。頑張れよ~!


えみ来たか。座って。』


『ヨッシー相変わらずモテモテだね~(笑)』


『まぁね。で、えみはどうした?』


さりげなく冷たい麦茶を机に出される。


(見た目だけじゃなく、こういうとこがさらにモテるのかな…。)


『あっ、進路のことで…。


洋服のデザイン学校とかって今からじゃ難しいですか?ちょっと興味出て…。』


『ん?女子大は変更か?


進路って悩むよな…、あった。ちょっと待ってろ。』


ヨッシーは資料に目を通しながらお茶を飲む。


『あぁ。えみは東京にいるんだったな。ここのデザイン専門学校なら推薦入学で行けそうだぞ。』


ヨッシーが指さす資料に目を通す。


外観はシンプルで2クラスの3年過程。


『推薦入学…。』


『あぁ。10月に面接があるぞ。


体験入学が今月末にあるし、見てきたら?
東京だから、うちの高校からはまだ希望者いないんだよ。』


(体験入学…。)


資料を受け取り教室に戻る。


(今月末に体験入学かぁ。ちょっとドキドキするな…。)


『えみ。おかえりぃ。』


教室に戻るとあやめが笑顔で机に来る。


『進路決めたの?』


あやは資料を指さしてる。


『決まったって言うか…、洋服のデザインに興味がでて…。月末に体験入学行ってくる。』


『えみはデザインかぁ。私はメイクの学校の体験入学が来月始め。』


あやめはため息をして『まだ遊びたぁい!』と机に突っ伏した。


『私はもう行ってきたよ~美容師になりたいからね。』


あやは体験してきた内容を教えてくれた。


『受験勉強はため息でるけどさ、体験してきて決心固まったよ~。あぁ、早く美容師になりたいなぁって。』


『大変だけど、頑張ろう!!』


3人で励まし合った。

ストーリーメニュー

TOPTOPへ