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あなたのそばで笑っていたい

第15章 遊園地

『おさむ兄…


本当に良かったの?』


私たち二人は、遊園地に向かう電車に乗っていた…。


『えみの友達にも会えるし、楽しそうじゃん。


二人で行くのは次の楽しみにするよ。』


いたずらっぽく笑うお兄ちゃん。


(昨日のあやめとの電話で、
お兄ちゃんと遊園地に行こうって話してたんだ…と言いかけたら
『じゃっ~みんなで行こう♪お兄さんに会いたいし!ねっ♪』なんて言い出すし…。


良いじゃん行こうよ、なんてお兄ちゃんまで言うから結局5人で待ち合わせになったんだよね…。)


『前にじいちゃん家の空地で、聞かせてくれた友達3人だろ?あやめちゃん、あやちゃん、けんとくんだったかな…。


えみを支えてくれてた友達にも会いたかったし、誘ってくれて嬉しいよ。』


つり革につかまり横並びに立ちながら、お互い顔を見て笑顔になる。


『おさむ兄がそう言ってくれると嬉しいな。


みんな明るいから、きっと楽しめると思う。


あやめとあやはおさむ兄から離れないかも(笑)』


『え?』


『そろそろ着くね。
みんなもう来てるかな~。』


『えみ。今流した?』


『流してないよ~(笑)』


『流したよなぁ?(笑)』

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