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あなたのそばで笑っていたい

第1章 階段の足音

《ガチャ!!》


『いつまで入ってるんだ!出ろ!!』


(継母…。
この人は何が気に入らなくてここまで…。
きっと私の全てだ…。)


『はい。』


私が出ようとすると…、
継母が浴槽のそばまで来てキッと睨む。


『何だよ!その目は!!』


『イタっ』


私の長い髪の毛をわしずかみにすると、
湯槽の中に沈める…。



『ゲホっく…くるし…。ゲホっ!』



『じゃぁ!さっさと出なっ!!』


『はっ…はい。ゲホっ…』



助けてくれる母はいない。
父は私が憎くてかばうどころか継母の見方。


以前…『助けて。』と私が父に泣いて頼んだ時にはっきりとこういった。


『おまえが悪い。』


(早くでなきゃ…)

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