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あなたのそばで笑っていたい

第7章 虚しさ…

平日になり、学校がはじまる。


駅でけんとと会って笑顔を作るけど…。


『!!』


前髪を下ろして隠していた額の傷に気がついたけんと。


悔しそうに下唇をかんで…。


『ごめん…。』


言いながら抱きしめた。


『んっ!!』


抱きしめられた時、痛みで苦痛の声を出してしまった。


『勢い良かったから、苦しかっただけ。ごめんね。』


そう言った。


『ごめん。勢い良かったか。』


けんとは電車に乗って教室につくまで私のカバンを持ち…
私の右手を繋いでくれていた。


『ただ荷物持ちたいからだ、それから…手ぇ繋ごう。』


明るくそれ以上何も聞かず、けんとは話題をかえた。


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