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あなたのそばで笑っていたい

第7章 虚しさ…

『けんと…。

大丈夫だよ。

気持ちは嬉しいけど、あの人たちに会わないで。

…お願い。』


(けんと…驚いた顔をしてる。)


『何でだよ…。

確かに今の俺はそこから連れ出すこともできない…。

けど…、
今のえみを見て見ぬ降りなんかできない。

俺じゃ…何もできないのか…?』


(けんと…。

ごめん。

けんとがあの人たちに会うことで何かが変わるかもしれない…。

でも…。)


『けんと、ありがとう。

高校卒業したら、私一人暮らしする。

それまでは、けんとがこうして支えになってくれてるから、頑張れる。』


ニコッと笑ってけんとを見る。


(一人暮らしできるかわからない…。

でも、支えっていうのは本心だよ。)


けんとは、わかったと頷き…優しいキスをした。

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