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あなたのそばで笑っていたい

第8章 再会

蛍を見て…
おじいちゃんと過ごした日を思い出していた。


おじいちゃんと山菜とりや川魚とりにいったこと。


(ここで私が一人で花火をしてるのをおじいちゃん嬉しそうに眺めてたっけ…。

おじいちゃん…。

私、これからどうしたら良いのかな…。

わからない…。)


『わからないよ…。うっ…、うっ…。ぐすん。うっ…。』


涙で蛍の光がぼやけて見える。


『うっ…、うわぁぁん。おじいちゃん…、助けてよ…。
うっ…、おじいちゃん…!!』


誰もいない山…
人目も気にならないこの空き地で、
思いっきり声を出して泣いた。


小学生の頃はお母さんと呼びながら泣いていた。


私は今、おじいちゃんと呼びながら泣いている…。


(今は誰もいない。
だから…
子供にもどったみたいに泣いても良いよね…
おじいちゃん…。)


『うっ…、うわぁぁぁん!うう…っ』



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