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あなたのそばで笑っていたい

第9章 大きな一歩

『嬉しいか…?』


(え…)


『嬉しいかってきいているんだ!』


《ドタっン!!》


父親が私を押し倒し…馬乗りになる…。


『おまえも男と出ていくのか!!
もう経験済みか!!?
えっ!ヤったのか!!?』


そう言うと、ブラウスの前のボタンを引き裂き…
スカートを捲し上げた…。


『イャあ!!!!ヤダ!!やめ』


その瞬間、お兄ちゃんが父親を殴っていた。


『最低だよ!何してんだよっ!!』


お兄ちゃんが父親を止めている間に服を整える…。


私は震えていた。


立ち上がり父から離れてドアの方へ後退る…。


『ぐっ…!』


後ろから継母に片腕で首を絞められ…
階段の方に連れていかれる。


『おまえさえいなければっ!!!』


抵抗し、二人ともぐらつく…。


(落ちる…。)


そう思った瞬間。


お兄ちゃんが片腕を手すりに…もう片腕を私の腰に…。


引き寄せてくれていた。


《ドっ…ドンっ、ドっ…ドっドンっ!》


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