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あなたのそばで笑っていたい

第9章 大きな一歩

《コンコン…》


『えみ…?大丈夫か…。』


着替えてもなかなか涙が止まらず…
個室からでられないでいた。


『ごめん…。ズっ…グスンっ…。』


《カチャ》


個室から出ると、そこにお兄ちゃんが立っていた。


お兄ちゃんは頭を撫でてくれた。


『えみ。

これからは一人じゃない…。

一人で泣くな…。』


そういって頭を撫でながら…
お兄ちゃんの胸に抱き寄せてくれた。


(おさむ兄の鼓動が聞こえる…。)


トクンっトクンっ…


リズミカルな音を聞いているうちに、自然と涙がとまっていった。

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