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あなたのそばで笑っていたい

第11章 初めての携帯

しばらく話していたら12時をまわっていた。


『そろそろ寝ないとな。
えみは、布団が届くまでオレのベッド使いな。』


『おさむ兄は?』


『オレはここで寝るから。』


そう言ってリビングにあるソファーを指差した。


『私がここで寝るよ。』


『じゃ、順番で。とりあえず今夜はベッドでゆっくり休みな。』


ふわぁっと優しく微笑むお兄ちゃん。


『…ありがとう。』


申し訳なく思いながらも…


『おやすみなさい…。』


そう言って、お兄ちゃんの部屋に向かった。


『失礼しまぁす…。』


部屋に入り…
携帯のタイマーをセットして、ベッドに入る。


お兄ちゃんの優しい香りがする。


布団をかけると、
お兄ちゃんに抱きしめられたときの匂いがした。


あの時の事を思い出し顔が熱くなる。


(やだ…これじゃ変態だ…。おさむ兄の匂いとか…(笑)


夕べから色々とありすぎて不安もあったのに…
ここのベッドなら、何も考えずに寝れそう…。)


そんな風に考えていたら…
いつのまにか眠りについていた…。


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