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あなたのそばで笑っていたい

第12章 新生活のスタート

《ピピピ…ピ…》


携帯のアラームが鳴り…目を開ける。


いつもと違う朝。


アラームの音も部屋も…
何より憂鬱な始まりじゃない!


洗面所に行き顔を洗う。


リビングに行くと…
お兄ちゃんはまだソファーで寝ている。


何となくソファーの前まで行った。


(おさむ兄…キレイな寝顔…。


まだ時間あるし、起こさないようにして…。)


《ジューっ!》


昨日買った材料で軽く二人分の朝食を作る。


テーブルに出来上がった朝食を並べ…
カップに野菜ジュースを注ぐ。


《♪…♪…》


お兄ちゃんの携帯から、ノリの良い曲が流れる。


『…ん…。』


(ちょっと顔をしかめてる。)


眠そうだけれど声をかけた…。


『おさむ兄…朝だよ。携帯鳴ってるよ。』


『ん…?えみ…。』


目を閉じたまま答えてる。


『朝食できたよ~。』


すると、聞いたお兄ちゃんがパチンと目を開ける。


『おさむ兄おはよっ。』


『ん…おはよ。
…えみが作ってくれたの?
おっ旨そう!
顔洗ってくる。』


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