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先生に恋をした。

第3章 3

「よかったわ。今日が土曜日で。これで学校があったら大変だった」


吉野がため息をついた。


「もう忘れたら」

僕は食後のお茶を飲みながら素直な感想を言った。


「そうね」

吉野が小さくうなずく。


「生徒に諭されるなんて私も終わりね。」

「この世の終わりだ」

「うるさいわね、これだけガッツリ食べておいて」

「先生さ、弁当屋になったら?
料理得意そうだし」

「なによそれ」


あれ

なんか吉野と普通に喋ってる。


僕は不思議な感覚に陥った。

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