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欲求不満は妄想で☆

第3章 飲みすぎ

エレベーターにのせてくれると、
『ちゃんと帰れよ?』
と手を離す。


『大丈夫。だいじょーぶ(笑)』
そう答えて座り込む。


(ちょっとだけ、すわるだけだから。)


『はぁ…。
こりゃダメだな。』


そう呟くと、面倒くさそうに…
『何号室ですか?』
と言った。


わたしは体がフワフワ状態。


多分…
ゆたかが運んでくれてる。


部屋前まで来て、わたしが鍵を探そうとしないので…
仕方なさそうにガサガサとバッグに手を入れ探してくれている。


『ゆたか…まだぁ…?』


わたしが聞くと…
『え?
あぁ、まだ見つからなくて。』
と彼は答えた。


ようやく鍵が見つかったらしくドアをあけると、
玄関に座られせてくれた。


『ゆたかぁ~ありがとうございました!』


私は気持ち良くなり玄関に寝ころんだ。


『ちょっと。
ここで寝たら風邪ひきますよ。』


『………。』


『ダメだな…。
失礼します。』


そう聞こえたかと思うと、体が宙に浮く。


ゆたかが抱き上げてくれたらしい。


そのまま部屋を開け閉めする音が聞こえ
『ここか…。』
低い声が耳元で囁いた。


体がふわりとフワフワの場所に下ろされた。

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