欲求不満は妄想で☆
第5章 薄桜鬼
『なぁ…?』
『何?平助くん…』
暗くて目が慣れないけれど、確かにそこにいる平助くんを見る。
『何で、土方さんの怒りにムキになったんだよ…
総司なんかの挑発にも乗って。』
私は質問されたことを考えながら…再び天井に目を向けた。
『土方さんは…言葉ではあんなことを言っていたけれど、私が剣を振るえる訳ではないし…何もできなくて当然で…私にしかできないことをやれって言いたかったんだと思うんだ。』
『で、何で夜の奉仕になるんだよ!』
(私もはじめは引き受けようとは思わなかった…。
でも、いつも胸のうちを語らず、死と隣り合わせでいるみんなの重荷を私にも分けて、そして少しでも軽くなって欲しいから…
こんなことで、みんなの力になれるとは思ってないけれど…どんな形でも役に立ちたい。
同じ新撰組として…共にありたい…。)
『ねぇ…平助くん。
私は医者の娘として、みんなの抱えている負の想いを浄化して明日が迎えられるようお手伝いがしたいの…。
それが例えほんの僅かでも、私が役に立てたなら…。』
『だからって何で、そこまで!』
話を遮って平助くんが声を荒げる。
『私がそうしたいだけ。
全部私のわがままだね…平助くんごめんね。』
平助くんは私を抱き寄せて、背中に回した両腕に力をこめ…苦しそうに言った。
『何でだよ…ッ。』
『何?平助くん…』
暗くて目が慣れないけれど、確かにそこにいる平助くんを見る。
『何で、土方さんの怒りにムキになったんだよ…
総司なんかの挑発にも乗って。』
私は質問されたことを考えながら…再び天井に目を向けた。
『土方さんは…言葉ではあんなことを言っていたけれど、私が剣を振るえる訳ではないし…何もできなくて当然で…私にしかできないことをやれって言いたかったんだと思うんだ。』
『で、何で夜の奉仕になるんだよ!』
(私もはじめは引き受けようとは思わなかった…。
でも、いつも胸のうちを語らず、死と隣り合わせでいるみんなの重荷を私にも分けて、そして少しでも軽くなって欲しいから…
こんなことで、みんなの力になれるとは思ってないけれど…どんな形でも役に立ちたい。
同じ新撰組として…共にありたい…。)
『ねぇ…平助くん。
私は医者の娘として、みんなの抱えている負の想いを浄化して明日が迎えられるようお手伝いがしたいの…。
それが例えほんの僅かでも、私が役に立てたなら…。』
『だからって何で、そこまで!』
話を遮って平助くんが声を荒げる。
『私がそうしたいだけ。
全部私のわがままだね…平助くんごめんね。』
平助くんは私を抱き寄せて、背中に回した両腕に力をこめ…苦しそうに言った。
『何でだよ…ッ。』