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蜜壺

第2章 枯れる女

どうしよう…

それでもとりあえず着替えをして…
…何のつもりもないわよ…せっかくの金曜だからと自分に言い訳をしている。
いつにない華やかな服を着てきたからだ。

肩が大き目に開いたサマーセーター…
柔らかなオレンジ系のスカート…どう見てもオトコを意識している服装だが、自分でそれを認めたくない。
そのオトコが和真というのだから尚更だ。


そうよ…和真のためなんかじゃない…

化粧室で化粧を治して外へ出ると7時まではまだ時間はだいぶある。
…帰ろうかな…


迷いながら駅前の…駅の見えるカフェで冷たいコーヒーを注文していた。

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