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蜜壺

第3章 溢れる蜜壺

部屋は…空調が効いてきて気持ちいい…
汗がひいていくのがわかる。

“美樹…”

背後から抱きしめられた…
首筋からキスをされてそっと胸を抱く。

しかし私の中は潤っていない…
感情は潤っていても、身体が拒むかのようにその部分は乾ききっていた。
手を引かれ…
ベッドに導かれ…
上から覆いかぶさってくる。


“ちょっと待って…シャワーを浴びさせて…”



和真はちょっと笑って…
“だーめ。そのままの美樹がいい…”

え?ちょっと待って…

“シャワーで濡れちゃわかんないじゃん。
それに美樹の匂いがしてたほうがやーらしくって興奮するし…”

こいつ!と思っても馬乗りになった和真はびくとも動かない。

“美樹…イク…って知ってる?”


…言葉では知っている。でも私には無縁だ…
軽く睨んで首を振ると…

“そうだよな…自分で不感症って思っているんだもん…
もったいないなぁ…スタイルいいし、いい身体じゃん”
などと軽口をたたいた。


馬乗りのまま唇を寄せて…


“俺がイカしてやる…”
そう言ってキスをしてきた。

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