テキストサイズ

愛のかけら

第1章 2人の学園祭

翌朝は笑顔で、行ってらっしゃいのキスも唇を重ねて見送った

昼下がり、最終日の学園祭

広い体育館は、ライブ会場で盛り上がりを見せていた。
校庭には秋の色づきを見せる木が数本美しく栄え

並んだ露店は、サーロインステーキや、クラブサンドを展開している

どの露店も、プロのシェフやパティシエが調理をこなしている

優愛は、どれもまわってない

休憩時間に抜けて買ってきてくれたクラブサンドを泉愛から貰えたくらい

今はちょうど優愛がステージに上がる番だった

六名で曲に合わせて簡単に踊る

優愛は、初めてで練習はしてきたがやっぱり見られていると緊張した

後ろを向いて腰振りダンスから顔だけ客席に向けた時・・

入り口に近いところのテーブルで足を組み、コーヒーカップを場違いな雰囲気で優雅に啜る
スーツ姿の秋豊を見つけた

驚き、心臓がドッキドッキしながらも、秋豊を見て踊りきった

そして本来ピタッと猫の手ポーズで静止する手を招く様に秋豊へチョイチョイっと振った

ジッと見つめあう形の秋豊の顔がフッと笑い顔に変わった

ストーリーメニュー

TOPTOPへ