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愛のかけら

第2章 夜空に咲くはな

ソワソワしながら秋豊の帰りを待った

去年の事を思い返すと、秋豊の態度はあれで初々しかったのかもとおもって笑った。

時刻は七時半。今日はピザをとることになってる
秋豊の前でお腹を鳴らしたことを思い出した

爆笑されたなぁ・・と未だに恥ずかしさは残る

ドレスを着たときの馬子にも衣装を思い出して、今日も言われるかもと、何だか笑ってしまった

ぼーっとしていたらしく、秋豊が帰ってきた

玄関に向かって行く

「おかぁえりぃ」
「おぅ、ストーカーちゃんと帰っただろ?」
得意気な顔して言う
「ストーカー!?いやっ、確かにしつこかったかもしれないけど、そこまでじゃないもぅん」
「脅迫観念を感じたぞ」
「え!?うそ」
「うそ。シャワー浴びっから覗くなよストーカーちゃん」
「むっ!!頼まれたってしてやんないよぅーだ!」

ネクタイを緩めながら優愛に近づいてくる秋豊
どうせ思わせぶりでバスルームに入るのだろうと詠んだ優愛

秋豊は、頬に顔を寄せ小さくキスして耳元で囁いた
「似合ってんじゃん。今日はキレイな」
すっと離れてバスルームに入っていく

ドキドキバクバクなる心臓
「はっ・・はんそくぅ~」
腰に力が入らずヘナヘナと座り込んだ

その時玄関の映像に、人事課の桜木さん(34歳独身女性)が映った

あっピザ・・映像の桜木は玄関先でピザの箱を抱えうろついている

きっと呼び鈴の無い玄関に戸惑っているのだろう

優愛は、砕けた腰を何とか戻して玄関を開けた

突然開いた玄関に驚いてる桜木がいた

「あっあの、高瀬副社長に強くお願いされましてっあのっはっはい!どっ・・どうぞ」

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