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妖(あや)しの月に~光と闇の王~【第二部 光の王】

第5章 讐

 王が女と逢っている間、付き人の清花は外で待ち続け、漸く出てきた王と待ち合わせて、また素知らぬ顔で宮殿に戻るのがいつものパターンである。
 その日も王が姿を見せたのは、ゆうに一刻以上は後であった。 

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