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妖(あや)しの月に~光と闇の王~【第二部 光の王】

第3章 忍

 自分は、たった一人の女さえ守ることができない。
 朴内官は惨めな敗北の予感を噛みしめながら、肩を落とす。今ほど自分の無力さを思い知らされたことはなかった。

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