ガーディスト~続編~
第1章 死んでもストーカーする男(前編)
「あ、あたしは案内するだけで…」
「私は無駄な時間は使いたくないの。すぐにボディーガードの人を呼んでくれる?」
女性は上から目線な言い方で、つばきを睨んだ。
(こ…こわっ…)
すると怯むつばきの前に、スッと圭吾が前に立ちはだかる。
「申し訳ございません。私が相談を承ります、どうぞこちらに」
丁寧な口調で、圭吾は女性を個室に案内した。
その途端、女性の口元が緩む。
さっきのきつい表情から、柔らかい表情に変わっていった。
つばきはそれを見逃さない。
(なにその変わり用!!)
ムウッとしながら給湯室に向かった。