
ガーディスト~続編~
第5章 ハロウィンの夜に(前編)
「何?どうしたの?」
窓をジッと見ている護に、美夏は声をかける。
護はゴクッと喉を鳴らし、ゆっくりと立ち上がった。
その窓に向かって歩き出す。
窓は半分すりガラスで、目から上は見えるが、鼻から下はあやふやな感じにしか見えない。
背丈からいって、子供のようだ。
護は意を決し、その窓を思いっきり開けた。
「…っ」
護は目を見開いた。
さっきまで部屋を覗いていた人影がいたのに、もう姿がなくなっている…。
「どうしたの?誰かいたの?」
美夏は心配そうに、護のそばに近寄った。
