
ガーディスト~続編~
第5章 ハロウィンの夜に(前編)
「でもその前に着替えなきゃ。ごめん、ここで待ってて」
そう言って美夏は、秋人を連れて居間から出て行った。
護はふうっと息を吐いた後、ソファーに腰を下ろす。
(色々と複雑なんだな…)
護は、先ほどの美夏の表情を思い浮かべながらそう思った。
(しかし、怪奇現象の正体はジャンの仕業か?一体何者なんだ?)
護はふと部屋中を見渡した。
何か気配がする…
『フフ…』
一瞬、子供の笑い声が聞こえた。
「!!」
ヒタヒタと床を歩く音がする。
だけど姿は見えない。
「…ジャンか?」
護は空間に向かって、呼びかけた。
