ガーディスト~続編~
第5章 ハロウィンの夜に(前編)
その瞬間、
ダダダダダダダダダダダダッ!!
と、部屋中を走り回る音が響いた。
「!!」
『キャハハ!!』
続けて子供の笑い声もする。
だけど姿は見えない。
走り回る音はやまない。
どうやら、護の周りを走り回ってるようだ。
「くそっ…」
護はどうすることも出来ず、空中を睨みつけた。
「どうしたの!?」
音を聞きつけ、美夏が居間のドアを開ける。
「この音なにっ…」
そう言いかけると、音はピタッとやんだ。
「……」
護は美夏の方に振り返る。
「どうやら俺は歓迎されてないらしい」
そう言いながら苦笑した。