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ガーディスト~続編~

第5章 ハロウィンの夜に(前編)

石に沿ってどんどん土を掻き出していくと、ある形のものが現れた。



「…これは…」



それは石で作られた井戸だった。
蓋の部分は鉄でできており、所々錆びている。



「この中に宝物があるんだよ!お兄ちゃん、開けてみて!」



「いや、これは…開けない方がいい」



「え!?どうして!?」



「秋人くん、これはね、井戸なんだ」



「いど?」



「うん。この中はね、地下までつながってて、地下にある水を汲み上げるために作られたものなんだよ」



「う~ん…なんかよくわかんない」



「つまりこの中には宝物なんてないってことだ。いいか、ジャン兄ちゃんがなんて言ってきても、この井戸には近づくな」



「…う、うん…」



しょんぼりする秋人を横目に、護は土を戻し始めた。
土で全て隠すと、靴の裏で固めた。



「さ、手洗おっか」



護は未だにしょんぼりする秋人の手を引いて、部屋の中に入っていった。



《…もう少し…だったのに…》



2人が去った後、井戸があった場所から微かに子供の声が響いた。




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