ガーディスト~続編~
第5章 ハロウィンの夜に(前編)
後ろを振り向くと、裾を引っ張っていたのは秋人だった。
「どうした?」
「お兄ちゃん、行っちゃうの…?」
秋人は、不安な表情を浮かべながら言った。
「…大丈夫だ、このままお前らを置いて帰ったりしねぇよ」
そう言って護は、秋人の頭をクシャッとした。
「…ほんと?」
聞き返したのは春陽だった。
よく見ると、柊哉も春陽も、不安な表情を浮かべている。
「ああ、でもお前らの姉ちゃん、頑固だかんな~。中に入れないけど、家の外で見張ってやるから、心配すんな」
「大丈夫だよ、美夏姉ちゃんならバイトに行くから…」
「え?」
護は柊哉の顔を見た。