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ガーディスト~続編~

第6章 ハロウィンの夜に(後編)

『こっちきて』



ジャンは足音を立てず歩き出した。
その後を護は静かに追う。



ジャンがどこに向かっているのか、裏庭が見えた時点で察しがついた。



(あの井戸か…)



護は裸足のまま、裏庭に出た。
地面はひんやりしていて、足の裏はすぐに冷たくなった。



『ここ、開けて』



月明かりの下、ジャンは盛り上がった部分を指差した。
護はしゃがみこみ、言われるままに土を掻き出す。



やがて錆びれた鉄の蓋が見えてきた。
護は取っ手を掴み、グッと力を入れた。



「…っ」



腰で踏ん張りながら、力強く取っ手を引っ張る。
次の瞬間、ガコンッと鈍い音と共に鉄の蓋が開かれた。反動で護の体は後ろに倒れてしまう。



『さすが護兄ちゃん』



ジャンはクスクスと笑った。



恐る恐る井戸を覗くと、中は真っ暗で何も見えなかった。ただ生暖かい空気が、下から這い上がってきていた。



『入って』



護はゴクリと唾を飲み込んだ。




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