ガーディスト~続編~
第6章 ハロウィンの夜に(後編)
「うわ!!」
そこに、うっすらと白い二本の足が見えて、護はおもわず叫びながら後ずさった。
思い切り石壁に背中を打ちつけてしまう。
「…っ」
『ハハハ、僕だよ』
顔を上げると、目の前にジャンが立っていた。
「…驚かせんな」
護はジャンを睨む。
ジャンはクスクス笑い、地面を指差した。
『ここに僕の宝物があるから』
「宝物?お前の骨じゃねぇのか?」
『違うよ、宝物』
「……」
どうやら予想は外れたようだ。
(秋人に言ってたことは本当だったのか)
何か掘る物はないか、護はライトで地面を照らした。運良く長方形の木を見つけ、それを使って土を掘り始める。
「なぁ…」
地面をザクザク掘りながら、護はジャンに話しかけた。