ガーディスト~続編~
第6章 ハロウィンの夜に(後編)
「あ~、くそっ、この体勢つれぇな!」
護は一旦立ち上がり、腰に手を当てながら背中を後ろに曲げた。
首を左右に振り、腕を回す。
「よしっ」
そして再び土を掘り始めた。
『護兄ちゃん、僕が怖くないの?』
「んー、最初は怖かった」
『正直だね』
ジャンはクスッと笑った。
「だけど好きな女も守れねぇのは、嫌だからな」
そう自分で言いつつ、護は頬を赤くした。
『やだな、自分で言って照れないでよ』
「うっせえ」
『でもさ…美夏お姉ちゃん、相当無理してるよ』
「…え?」
『秋人くんたちのために、すごく頑張ってる。たまにね…夜、裏庭に来て泣いているんだ』
「……」
『…だから、護兄ちゃんが守ってあげてよ』
「………ああ、もちろんだ」
護は、木を思いっきり地面に突き刺した。
護は一旦立ち上がり、腰に手を当てながら背中を後ろに曲げた。
首を左右に振り、腕を回す。
「よしっ」
そして再び土を掘り始めた。
『護兄ちゃん、僕が怖くないの?』
「んー、最初は怖かった」
『正直だね』
ジャンはクスッと笑った。
「だけど好きな女も守れねぇのは、嫌だからな」
そう自分で言いつつ、護は頬を赤くした。
『やだな、自分で言って照れないでよ』
「うっせえ」
『でもさ…美夏お姉ちゃん、相当無理してるよ』
「…え?」
『秋人くんたちのために、すごく頑張ってる。たまにね…夜、裏庭に来て泣いているんだ』
「……」
『…だから、護兄ちゃんが守ってあげてよ』
「………ああ、もちろんだ」
護は、木を思いっきり地面に突き刺した。