ガーディスト~続編~
第6章 ハロウィンの夜に(後編)
護はフンッと鼻息を鳴らした。
懐から携帯を取り出し、警察に連絡する。
「よしっ」
携帯を折り畳むと、周りから視線を感じた。
「ん?」
あまりにも衝撃的過ぎて、柊哉たちは口を半開きにさせて呆然としていた。
「…護兄ちゃん…」
柊哉が護に近寄った。
「かっこいい~~!!!!」
秋人は叫びながら、護に抱きついた。
「ほんとに正義のヒーローだったんだね!!」
目をキラキラさせながら言う柊哉の頭を、護はポンポンと叩いた。
「おうっ♪」
「護兄ちゃあぁぁんっ!!」
続いて春陽や秋人も、護の胸に飛び込んだ。
だけど、
「くっさ~い!!」
と言われてしまう。
「らんか、へんら、にほいふる…」
春陽が鼻をつまんで言った。
秋人も真似して鼻をつまんだ。
「はは、お前ら正直だな~」
護が苦笑すると、背後からポンポンと肩を叩かれた。