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ガーディスト~続編~

第6章 ハロウィンの夜に(後編)

振り向くと、美夏が物凄い怖い顔をして立っていた。



「なん…」



「見・て」



美夏が指差した方向を見ると、あちこちに泥が散乱していた。
それは柊哉たちの布団にまで及んでいる。



「やべ…」



気まずそうな顔をして、護は美夏を見上げた。



「全てちゃああんと、綺麗にしてから帰ってね!!」



「…すみません…」



「声が小さい!!」



「どうもすいませんっしたあ!!!!」



土下座して謝ると、隣から「プッ」と吹き出す音が聞こえた。
男がニマニマ笑っている。



「お前が笑うな!」



護は男の頭を叩いた。



(漫才か…!)



美夏は横目で護を見つめた。



(…全く、かっこいいんだか悪いんだか…
…でももう少し様子見させてもらおうかな♪)



美夏はフフッと笑った。








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