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ガーディスト~続編~

第6章 ハロウィンの夜に(後編)

「え?」



「だから…少しは信じてみようかなって思ったの!」



美夏の顔は真っ赤だ。



「え…ちょ…マジ?かなり嬉しいんだけど」



護は口に手を当てながら、顔を緩ませた。



(美夏が照れてる…めちゃくちゃ可愛い!!)



「美夏…抱きしめてもいい?」



「は!?」



護は腕を伸ばした。が、すぐに振り払われてしまう。



「調子に乗んな!!バ…」



とっさに護は美夏の頬に、優しくキスをした。



「……」



突然のことに固まる美夏。



「スキあり♪」



護はニカッと笑った。



「な、ななな…何してんのよ!!」



美夏の顔はもう茹でタコのようだ。



「美夏、ありがとな」



護は玄関の引き戸を開け、



「また来るから」



そう言い残し、去って行った。



「もー…油断した!」



美夏は左頬に手を添える。



「…ほんとバカなんだから…」



一人、そう呟いた。








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