ガーディスト~続編~
第7章 視えない男(前編)
つばきと祐司は、顔を見合わせた。
「…生きてれば、19歳になっていた…」
男は一点を見つめながら、ゆっくりと話し始めた。
「私には妻と娘がいたんです。だけど、半年前、交通事故で2人を失いました」
「…」
「私は仕事の都合で、都内で3年間単身赴任をしていました。お恥ずかしい話…その頃妻とはうまくいっておらず、何かにつけて仕事が忙しいと理由をつけ、家にずっと帰ってなかったんです」
男は喉が乾いたのか、緑茶を口に含んだ。
「だけどある日娘から電話があって、『車の免許を取ったから、母親とそっちに行く』と言われました。そして慣れない運転のせいで、そのまま妻と娘は事故に合い、帰らぬ人となってしまったんです…」
「…」
「私は自分を憎みました。単身赴任をしてから再び我が家に足を運ぶ時が、まさか妻と娘の葬式をあげる時になろうとは…」
「…生きてれば、19歳になっていた…」
男は一点を見つめながら、ゆっくりと話し始めた。
「私には妻と娘がいたんです。だけど、半年前、交通事故で2人を失いました」
「…」
「私は仕事の都合で、都内で3年間単身赴任をしていました。お恥ずかしい話…その頃妻とはうまくいっておらず、何かにつけて仕事が忙しいと理由をつけ、家にずっと帰ってなかったんです」
男は喉が乾いたのか、緑茶を口に含んだ。
「だけどある日娘から電話があって、『車の免許を取ったから、母親とそっちに行く』と言われました。そして慣れない運転のせいで、そのまま妻と娘は事故に合い、帰らぬ人となってしまったんです…」
「…」
「私は自分を憎みました。単身赴任をしてから再び我が家に足を運ぶ時が、まさか妻と娘の葬式をあげる時になろうとは…」