ガーディスト~続編~
第7章 視えない男(前編)
「そんなっ…家族なのに!?」
つばきは男に向かって言い放った。
「…私はずっと、家庭をないがしろにしてきましたから、恨まれても仕方ないと思います…」
「そんなこと…!」
「つばき」
祐司はつばきに向かって、首を左右に振る。
「…ごめんなさい…」
つい感情的になってしまったことを謝り、つばきは部屋を出て行った。
祐司は男が書いた書類に目を通す。
「では、浅井さん…つまり、あなたの周りで起こってることは、あなたの家族が関係しているのではないか、ということですね?」
「はい…」
「わかりました」
祐司は書類に、その事について詳しく書き留めた。