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ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

「…妻と娘が、私を殺したいほど憎んでいるのなら、私は殺されても構わないと思っています」



「!!」



「だけどその前に、遺品整理をしたいんです。まだ妻と娘のは手付かずで…家も手放そうと思ってます。だから、それまで私を守ってほしいんです」



そう言い切ると浅井は、決意した瞳を祐司に向けた。



「…わかりました。あなたのことは私、村上祐司が責任持ってお守り致しますので、どうぞご安心ください」



その意志を、祐司もまた真剣な瞳で受け止める。



「ありがとうございます…よろしくお願いします」



浅井は祐司に、深く頭を下げた。



その後、細かい打ち合わせを済ませ、祐司は相談室から一旦部屋を出た。





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