ガーディスト~続編~
第1章 死んでもストーカーする男(前編)
途端につばきの顔が真っ赤に染まった。
「な、なななななに言ってんの!?」
「赤くなるってことはぁ~?」
護はつばきの顔を覗き込んだ。
「ない!ない!まだキスもしてないもん!!」
そう答えてからハッとする。
(何を自分から暴露してんの!?あたし!!)
それを聞いて護は「なぁんだ」とガッカリした。
「キスもないんじゃ、そりゃ寂しいよなぁ」
「そんなんで同情されても嬉しくない…」
「あいつ、奥手だからなぁ」
てゆーか…
奥手なゆーじが頑張って(?)キスしようとしてくれたのを邪魔したのは、まもちゃんじゃん!!
…ってそんなことは言えないけどね…。
「もういいの。この話はなし。それよりまもちゃんこそ、美夏ちゃんとはどうなってんの?」
「あ?まぁ…たまにメールするくらいかなぁ、てかあいつ俺が何通もメールしてんのに2日に一回とか…ありえねぇだろ?(泣)」
「あ~…それは仕方ないかも。だって美夏ちゃん、仕事かけもちしてるし…」
「は?聞いてねぇぞ」
(しまった、内緒だったのかな?)
「なんだよ、美夏のやつ…」
護は複雑な表情をした。