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ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

弁当を受け取ると同時に、新幹線の発車ベルが鳴った。
扉が閉まると、車体はゆっくりと動き出す。



祐司は過ぎ去っていくホームに目を向けるが、あの男の姿はどこにもなかった。

もしかしたらまだこの中に乗っているかもしれない。




(何者なんだ…?)



敵か味方か?
ただの通りすがりか?




『マイナスの気で霊を呼び寄せてる』




…てことは、あの男も霊が視えるってことか。




祐司は浅井の横顔を、席の隙間から見つめた。
つばきと和やかに話している。



(どうやらさっきの会話は聞かれてないみたいだな…)



あの男が言ったことが本当ならば、ますます警戒しなければいけない。



家族の霊と、浅井によって呼び寄せられる霊…



まだ一度も視てない、
この先何もなければいいのだが…



祐司は小さく息を吐いた。






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