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ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

トイレ周りにはちょっとしたスペースもあるため、何人か乗客がバラついていた。
不審な動きをする者がいないかチェックする。



すると通路の奥から、小学生くらいの男の子が2人歩いてきた。



「お兄さん、並んでるの?」



背の高い男の子が、祐司に話しかける。



「いや、今入ってる人を待ってる」



「そっか。じゃあ、もうすぐだから我慢しろよ」



男の子は、自分より背の低い男の子にそう伝えた。



「うん…」



背の低い男の子はそう頷いたものの、足をもじもじさせ、



「兄ちゃぁん…やっぱり漏れそう…」



今にも泣き出しそうな顔で訴える。



「まじかよ!お兄さんっ、他にトイレってある!?」



「11号車にもあるが…」



「無理だよ、兄ちゃん…もう歩けないっ…」



背の低い男の子は、前屈みになりながら股間を押さえた。



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