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ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

「あああ、まぢかよ!どうすんだよ…」



パニクる2人をほっとけず、祐司はとっさに個室をノックした。



「浅井さん」



2回ノックするが、返事がない。



「浅井さん、聞こえますか?」



もう一度ノックするが、やはり応答がない。



「……」



そういえば個室に入ってから、すでに5分程経っている。



(…まさか何かあった!?)



「兄ちゃあぁぁんっ…」



男の子は悲痛な叫び声をあげた。
もう限界だという顔をしている。



「…っ」



迷ってる暇はない、
祐司は男の子の体を横抱きにした。



「お兄さん!?」



「俺が連れていく」



祐司はなるべく振動を与えず、歩き出した。



その時、新幹線の発車ベルが鳴り出す。
乗客はほぼ座席に着席していたため、スムーズに通路を渡ることができた。



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