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ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

「うぅ…」



その時、トイレの個室からうめき声が聞こえた。



「浅井さん!?」



祐司は取っ手に手をかけた。
鍵はかかってない。
ゆっくりとスライドすると、床に浅井が首を押さえながらうずくまっていた。



「浅井さん!! 大丈夫ですか!?」



「…あ…ああ…」



浅井はぐったりとしていた。
虚ろな目をして祐司を見上げる。



「立てますか?」



祐司の問いに、ゆっくりと頷いた。



「すみません…」



謝る浅井に、祐司は首を左右に振った。



「謝らなければいけないのは俺の方です、あなたから少しでも離れてしまった…」



そう言いながら祐司は、浅井の体を支えながら歩き出す。
周りの乗客が何事かと、2人を傍観した。



「ゆーじ! 浅井さん!?」



2人の姿を見つけて、つばきが駆けつける。



「どうしたの!?一体…」
「つばき、座席を倒してくれないか?」



ぐったりしている浅井を見て、つばきは急いで言われた通りにした。



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