テキストサイズ

ガーディスト~続編~

第7章 視えない男(前編)

浅井は座席に横になると、大きく息を漏らした。



「…大丈夫ですか?」



「…首を…」



「え?」



「…急に誰かに……首を…絞められました…」



「!」



一瞬、祐司の脳裏に若い男の姿が浮かぶ。



「…周りに誰か、いましたか?」



「…私…だけだったと思います…」



浅井は唾を飲み込んだ。



「…そうですか…」



祐司は視線を落とした。



(…霊の仕業か?あの男はなぜ、あそこにいた?)



祐司は車内を見回した。
あの男の姿はない。



(どこからか俺たちを監視しているのか?)



…駄目だ。
1人では行動に限りがある。
圭吾や護がいてくれたら検索できるのに…。

※検索…危険がないか点検すること。



ストーリーメニュー

TOPTOPへ