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ガーディスト~続編~

第1章 死んでもストーカーする男(前編)

電車がホームに入ってきた。
ドアが開くと、車両はあっという間に満員になる。




祐司たちは守りやすいように角を陣取った。
綾に背を向けて囲むように立つ。
祐司たちに人間の圧力がかかるが、2人の壁は容易に崩れない。




電車が動き出した。
神経を研ぎ澄まし、不審な動きをした者がいないか周りを警戒する。

 


『畑中~、畑中~』




20分後、祐司たちは無事に下車することが出来た。
だが駅の改札口を過ぎた辺りで、ふと視線を感じる。




「待ってください」




祐司が声をかけると、圭吾と綾は歩を止めた。




「どうした?」




祐司は、目線を時計回りに動かして行く。




「…今、視線を感じたんです」




祐司の言葉に、圭吾も周りを見渡した。

さっきよりは人が少ないため、不審な動きをした者がいれば見つけやすい。




その時、祐司の目が何かを捉えた。
駅の構内の柱に人影がいる。




祐司が動こうとすると、




「ちょっと!! いつまでここにいる気!?」




綾の叫び声で、その人影は綾たちとは反対方向に歩き出した。




後ろ姿は黒いシャツにジーンズを履いた男性だった。




(気のせいか…?)




祐司たちは再び歩き始めた。






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