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ガーディスト~続編~

第8章 視えない男(中編)

タクシーは古い町並みを通り過ぎた後、真新しい住宅地の中へと入って行く。



「ここなに?同じような家がたくさん…」

「分譲住宅ですよ、確かこの辺りはもとは雑木林だったんじゃないですかねぇ」

「へぇ…」



つばきの呟きに、すかさず運転手が答えた。



小さな公園を通り過ぎると、タクシーは一軒の家の前に停車する。



「はい、着きましたよ~お疲れ様でした」



祐司たちは料金を支払い、タクシーから降りた。



「くれぐれも気をつけてくださいね、例のワゴンR、まだいますから」



運転手は小声で、親指を後方に向けながら言った。
相変わらず顔はニヤついている。



「ええ、ありがとうございました」



祐司はひとこと言うと、その方向に顔を向けた。



黒のワゴンRは、先ほど通り過ぎた小さな公園に横付けして止まっていた。



「あれは…レンタカー車みたいですね…ナンバープレートの平仮名が『わ』ですから…」



苦しそうに浅井が答える。
顔は真っ青だ。



「大丈夫ですか!?とりあえず家の中に入って休みましょう」



祐司は、浅井の背中を支えて歩き出そうとした。






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